研究成果の概要 |
本研究は2次元ゲージ理論を境界を持つ面上に定式化するときの境界条件についてである。超対称性を持つとは限らない一般の理論において、境界自由度のゲージ変換性を決定した。(2,2)超対称理論においてはゲージ群のどの表現が境界上に許されるかを判定する「次数制限則」を見つける方法を開発した。直交群やシンプレクティック群をゲージ群とする超対称QCDにおいては次数制限則がサイバーグ双対性と整合的であることを見出した。ゲージ化された線形シグマ模型においては次数制限則はある相から別の相へのDブレーンの輸送則を決定する。本研究により超弦理論の非幾何学相や強結合相におけるDブレーンを調べる有効な方法がもたらされた。
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