研究課題
基盤研究(C)
本課題では、有機電子材料への応用を目指し、新規な縮環アズレン類の合成法の開発とそれらの光学特性ならびに電気化学特性について評価を行った。その結果、本課題において合成した縮環アズレン類は溶液のpHに依存した特異な発光特性を示すことが明らかとなった。さらに電気化学的酸化還元条件において化合物の色調が可逆的に変化するエレクトロクロミズムを示すことも明らかとなった。
有機化学
本課題で新たに合成した縮環アズレン類は電気的刺激によって顕著に色調が変化することからディスプレイ素子等の有機電子材料への応用が期待できる。また、一連の縮環アズレン類はpHに依存して発光を示すことが明らかとなったため、生体細胞の発光性染色色素等への応用にも期待がもたれる結果が得られた。