電気毛管波(ECW)法ではリン脂質であるDC6PCと DC8PC混合水溶液の表面吸着膜の粘弾性を測定した。表面で形成されているジグザク構造の緩和特性はミリ秒単位であると結論した。 表面準弾性光散乱(SQELS)法では、ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル(CiEj)系列の水/空気に形成される表面吸着膜を実験対象とした。疎水基鎖長iを8および10に固定して、親水基鎖長jを1~6に変化させた。拡張弾性は吸着量の増加とともに急激に増加するが、低吸着量領域においては、ギブズ弾性よりも小さく、吸着量の高い領域では、拡張弾性がギブズ弾性よりも小さいことが明らかになった。
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