1)平板上の乱流境界層に対する温度回復係数rはプラントル数の1/3乗とされているため,本実験ではおよそ0.89である.しかし,r = 0.89としてノズル温度からマッハ数を求めると,無視できないほどの誤差を生じる. 2)マッハ数1.0~1.5の範囲で温度回復係数を実験的に逆算した結果,およそ0.845となった.r = 0.845としてノズル温度からマッハ数を求めると,ノズル出口端近傍を除いて検証用マッハ数と比較的一致する. 3)ノズル出口端近傍では,本診断法で求めたマッハ数は検証用マッハ数よりも小さくなる.これは,大気とノズル出口端面の間の伝熱を遮断できなかったためである.
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