研究課題
基盤研究(C)
熱エネルギー貯蔵技術は,「時空を超えた熱利用技術」と称され,学術的基礎研究ならびに実用的応用研究が精力的に進められてきた.本研究では,潜熱蓄熱機能を有する機能性流体の創成を目的として,相変化ナノエマルションの生成とその固液相変化特性を明らかにした,具体的には,相変化ナノエマルションの生成方法の確率,および凝固過程で見られる過冷却状態を抑制するための異種材料のドーピング効果を明らかにした.さらに過冷却抑制効果を有するナノエマルションの安定性について評価した.,
熱工学
蓄熱技術の意義および役割には,熱エネルギー需給の時間的アンバランスの解消,空間的ギャップの解消などがある.本研究が取り組んだ相変化ナノエマルションの創成とそれを混濁した機能性流体は,高い熱輸送効率を実現するのみならず,従来型蓄熱技術の改善を含む新規蓄熱技術の創生が期待される.さらに今後,熱エネルギーの有効利用のための革新的熱交換器を含む各種熱輸送デバイスの小型化および高性能化を実現するための重要な基盤技術となる.