本研究では,データ分析により得た結果を抽象化した概念構造に対応付け,意味関係を極力自動的に解釈可能とすることで,文章表現による分析結果の提示の実現を目指した.研究に用いたデータは,数値や文字列が混在するテキストデータを対象とした.それらのデータについて,変数間の意味的な関係性を識別し,これを外部知見データとして分析に導入し,分析結果の向上を試行する点が本研究の特徴である.インフラ維持管理データの語彙関係を示す概念構造(オントロジ)のプロトタイプを制作し,これを用いた分析結果の説明文の生成を試行した.さらに,具体的な分野として,社会インフラの維持管理において,データ分析並びに結果解釈を試行した.
|