• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

習慣行動理論による交通違反行動の予測と制御

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K06609
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 土木計画学・交通工学
研究機関追手門学院大学

研究代表者

東 正訓  追手門学院大学, 心理学部, 教授 (90238270)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードスピード違反 / ドライバー / 計画的行動理論 / 習慣 / 衝動性 / 自動性 / 強化感受性理論 / プロトタイプウィリングネスモデル
研究成果の概要

ドライバーの交通違反行動理解のために質問紙調査を行い、次の知見が得られた。1.制限速度を守ろうという意図は意識的な交通ルール遵守の態度と周りの人々の期待に影響をうける。2.制限速度以上のスピードを出そうという意図は、無自覚的に速度を出そうとする習慣、制限速度を速度超過運転から快を得ようとする態度、衝動性の高さに影響をうける。3.制限速度を守ろうとする意図は、制限速度を超過して運転しようとする意図を抑制はするが、スピード違反行動を直接抑制しない。4.信号無視行動も上記と同じような関係が認められる。5.交通違反をする典型的人物に対して好意的であり、自分も似ていると思う人ほど違反をする傾向がある。

自由記述の分野

交通心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本では、ドライバーの違反行動(例;スピード違反)は意識的な行為であるという前提で対策が行われてきた。しかし、環境手がかりが自動的に行動を引き起こす習慣、意識的制御が困難な感情や衝動性を含めて違反行動を理解する必要がある。質問紙データの解析から、スピード違反は、習慣化されると環境手がかりの刺激により無自覚のうちに実行される側面があり、スピード違反は悪いという意識的判断だけでは抑制困難であることが示唆された。自動化を生む違反の習慣化を防ぐこと、違反を誘発する環境手がかりの統制が対策となる。さらに心理検査によって、快感情を追求する衝動性が高いことが示された人に対して適切な介入教育を行う必要がある。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi