本研究は加熱改質フライアッシュ(MFA)を混和したコンクリートのフレッシュ性状の経時変化と組織構造の変化が耐凍害性に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、フレッシュ時の経過時間を変化させた供試体や1年間の長期養生した供試体による凍結融解試験、圧縮強度試験、気泡測定および細孔径分布測定を行った。 その結果、MFAコンクリートは基準コンクリートとエアロスおよび耐凍害性が同等であり、気泡間隔係数が300μm以下であれば比較的良好な耐凍害性を有すること、また、ポゾラン反応の組織の緻密化の影響については、材齢1年では見られず、圧縮強度が35N/mm2以上で優れた耐凍害性を有することを明らかにした。
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