平成29年度は木造住宅の屋根模型に火山灰を降下させ、屋根に降下する火山灰重量に対する屋根に堆積する火山灰の割合を調べて乾燥火山灰の積灰荷重を評価した。平成30年度は屋根模型に堆積させた火山灰をショベルで除灰する作業をシミュレートし、除灰を行う際の運動強度を心拍数と主観的強度の測定により評価した。平成31年度は飽和火山灰を屋根に堆積させて湿潤火山灰の基本的な排水特性を明らかにした。また、木造住宅に積灰荷重が作用する際の構造安全性を許容応力度計算に基づいて評価した。さらに以上の結果を総合的に判断して除灰により木造住宅の構造安全性を確保するための除灰の開始が必要な地上堆積厚さと除灰の手順を提案した。
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