工場や業務用厨房では、内部での発熱量が多く、表面が高温となる機器や強い熱上昇気流を形成する機器が多く存在する。これらが温熱環境の悪化の原因となっている。高発熱機器からは放射熱伝達と対流熱伝達によって周囲に熱が放散される。放射熱伝達による放散熱量「放射熱量」を測定する方法を検討した。 本研究では高発熱機器の代表例として、数種の業務用調理機器を取り上げ、適切な精度を持った「放射熱量」の測定法を開発した。また、本研究で開発する放射熱成分と対流熱成分の測定法を各種の調理機器に適用し、測定結果を蓄積することにより、調理機器の放熱特性にあわせた熱除去方法、すなわち、空調・換気システムを構築することができる。
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