酸化グラフェンの白金表面上における還元過程の検討から,炭素の供給を行わなかった試料においては還元反応が完全に進行しない事が判明したのに対し,炭素の供給を行った試料においては,平坦な還元酸化グラフェンが形成している事を示す像が得られ,酸化グラフェンの完全なグラフェン化のためには過剰な炭素の供給が重要であることが示された。また,並行して白金上に形成したグラフェン膜の詳細な観察を行った結果,金属表面上におけるグラフェンの形成により外部の空準位電子状態の寿命が大幅に増大する可能性を強く示唆する結果を得た。
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