本研究では、新規BRAG2結合分子であるPSD-95とendophilin 3に着目し、シナプス可塑性発現時に、BRAG2-Arf6経路を介したAMPA受容体の輸送調節機構の解明を目的として研究を行った。その結果、PSD-95によるBRAG2の局在制御機構と、BRAG2とendophilin 3との相互作用が、mGluR刺激によるシナプス可塑性誘導時に、Arf6活性の増加を伴い、AMPA受容体のシナプス表面発現量変化の制御に重要であることを明らかにした。本研究によって、BRAG2-Arf6シグナル経路による興奮性シナプスの可塑性調節機構の一端を解明することができた。
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