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2019 年度 研究成果報告書

NDRG1がVEGF誘導腫瘍血管新生へ関与する機構の解明と新規がん治療の創出研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07169
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍生物学
研究機関九州大学

研究代表者

渡 公佑  九州大学, 薬学研究院, 准教授 (90596834)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードNDRG1 / VEGF / VEGFR2 / PLCγ / 血管新生 / 血管内皮細胞
研究成果の概要

腫瘍血管新生はがんの増大や浸潤や転移などの悪性進展に深く関与している。本研究では、N-myc downstream regulated gene 1(NDRG1)の血管内皮細胞増殖因子(VEGF)シグナル特異的な制御メカニズムを明らかにし、NDRG1とその関連シグナルを標的とした新規腫瘍血管新生阻害薬の創出研究を目指し研究を行った。その結果、血管内皮細胞におけるNDRG1がVEGF/VEGFR2シグナルの下流因子であるPLCγの活性を特異的に制御することで、VEGF誘導の血管新生を促進することを明らかにした。本研究の成果により、NDRG1が抗腫瘍血管新生の新しい治療標的となる可能性を示した。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

(1)現在臨床応用されている腫瘍血管新生阻害剤はVEGF及びVEGFR2を標的とした抗体薬やマルチキナーゼ阻害剤である。本研究ではNDRG1に着目することで、有用な治療標的であるVEGF特異的なシグナル制御メカニズムを明らかにできる点に大きな特色がある。
(2)病的な血管新生の誘導は、がんのみならず糖尿病性網膜症や関節リウマチなど他の疾病の悪性化にも深く関連している。そのため、本研究で新規VEGFシグナル制御因子としてNDRG1を提示することは、がんを含む様々な疾病の発症や悪性化を予測するバイオマーカーや治療薬の創出にも大きく貢献できると確信している。

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公開日: 2021-02-19  

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