研究成果の概要 |
我々のグループは最近このスプライシング系における秩序を、癌細胞特異的に大規模に破綻させる原理となりうる『mRNA再スプライシング』現象を発見した。本研究では、まずこのmRNA再スプライシングを制御する因子の探索を行った。その結果、がん抑制因子として知られるRBM4aとエクソン・ジャンクション複合体のコア因子群(eIF4A3, Magoh, Y14)がmRNA再スプライシング抑制因子として機能することを発見した。 さらに、eIF4A3のノックダウンにより多数のエキシトロン・スプライシングが促進されることを発見し、mRNA再スプライシングがトランスクリプトームに多大な影響を及ぼすことを明らかにした。
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