研究課題/領域番号 |
17K07228
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腫瘍治療学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
藤盛 好啓 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (20229058)
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研究分担者 |
相馬 俊裕 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (40273619)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 造血幹細胞移植 / 移植片対宿主病 / 移植後血栓性微小血管障害 / 乾癬 |
研究成果の概要 |
間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells: MSC)は、分化能を備えた体性幹細胞であるのみならず、自然免疫系、獲得免疫系の両者に強力な免疫抑制力を持ち、過剰免疫状態を沈静化するのに有用である。我々は羊膜由来の間葉系幹細胞を培養し、マウスの系において、難治性の乾癬が改善することを示した(J Dermatol 2019)。造血幹細胞移植では、ドナー由来Tリンパ球が患者正常組織を攻撃し急性移植片対宿主病などの合併症を起こす。本研究で我々は、羊膜間葉系幹細胞をヒトの移植後急性移植片対宿主病の治療に用いるため医師主導治験のプロトコールを立案した(BMJ Open 2019)。
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自由記述の分野 |
血液病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄由来間葉系幹細胞は、現在移植後急性移植片対宿主病の治療に保険適応されている。本研究では、分娩時の廃棄物である胎盤から、羊膜由来間葉系幹細胞を培養し、免疫不全の疾患の治療応用を検討した。皮膚の乾癬は、免疫異常が指摘されており、羊膜由来の間葉系幹細胞投与で軽減することが判明した。また、羊膜由来間葉系幹細胞を用いた急性性移植片対宿主病治療の医師主導治験のプロトコールを立案した。これらは、羊膜由来間葉系幹細胞の臨床応用を進めるうえで非常に重要な内容であり、社会的にも意義も深い。
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