間期核内における染色体の配置は、転写・複製・修復などの染色体機能に重要な役割を担っていると考えられてきた。分裂酵母染色体において、染色体が核内においてどのように配置しているかを調べる目的で、分裂酵母染色体全域を80~100kb ごとに lacO/ lacI-GFP により可視化した分裂酵母株を用いて、各染色体領域と核膜との距離を蛍光顕微鏡観察により計測し、分裂酵母全ゲノムにわたる染色体の核内配置マップを作製した。その結果、500Kbから1Mbにわたって、核膜縁辺部に局在する領域や、100~200kbごとに核膜縁辺部と核内奥部への局在を繰り返す領域など、特徴的な染色体配置が見出された。
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