シロイヌナズナにおいて8種のアクチンアイソフォームが,13種のミオシンXIアイソフォームと4種のミオシンVIIIアイソフォームと相互作用することにより高度に制御されたアクチン輸送ネットワークを構築している。in vitroの系を主として用いて,シロイヌナズナにおけるアクチンネットワーク構築機構の解明を目的として研究を進めた結果、それぞれのミオシンアイソフォームは異なるアクチンアイソフォームに対して、異なる触媒効率、運動速度を示した。このことは8種のアクチンアイソフォームはそれぞれのミオシンに関して異なる機能を有しており、それにより複雑なアクチン輸送ネットワークを構築している可能性を示唆する。
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