研究課題
基盤研究(C)
タバコ植物の葉緑体ゲノムは、110余種の遺伝子を持つ。このうち、12種のタンパク質をコードする遺伝子はイントロンと呼ばれる「余分な配列」を含む。この葉緑体のatpF遺伝子のイントロンの2次構造モデルを作図し、エキソン結合部位(EBS1とEBS2)を探索した。推定したEBS1とEBS2につき、変異を導入し、我々が葉の抽出液から作った、この余分な配列を除く(スプライスと呼ばれる)系で調べた。その結果、推定したEBS1、EBS2が正しいことを示した。EBS2は、この効率を高めることを示した。
生物学
人や動物など地球上の全ての生物は、酸素を吸って炭酸ガスを吐き出す。一方、植物は太陽光エネルギーを使って、吐き出された炭酸ガスと水から、炭水化物を合成する。これは葉緑体の中で行われている「光合成」と言われる現象で、我々はこれによって食糧と綺麗な空気を得られ生きながらえている。我々は、この「光合成」と言う現象を正しく理解し、この地球上で光合成が正常に持続する様に、正しい知識を持って我々の置かれた環境を保全していく必要がある。