研究課題/領域番号 |
17K07527
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
池田 博 東京大学, 総合研究博物館, 准教授 (30299177)
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研究分担者 |
岩坪 美兼 富山大学, 学術研究部理学系, 客員教授 (10201344)
兼子 伸吾 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (30635983)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | フクジュソウ / 福寿草 / 古典園芸植物 / 栽培化 / 倍数性 / 系統分類 / キンポウゲ科 |
研究成果の概要 |
日本産および韓国産キンポウゲ科フクジュソウ属植物5種(フクジュソウ、キタミフクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、シコクフクジュソウ、コフクジュソウ)について染色体を観察した結果、フクジュソウは2n=32の4倍体、その他の種は2n=16の2倍体であった。コフクジュソウの染色体数は初報告であった。園芸品種9品種について染色体を観察した結果、2n=16, 24, 32の2倍体、3倍体、4倍体が観察された。9品種のうち「萌山錦」、「白寿」、「魚子」、「武甲白」は今回初報告であった。今後は分子系統学的解析および形態学的解析を合わせ、フクジュソウ属野生種の多様性および園芸品種の起源を明らかにする必要がある。
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自由記述の分野 |
植物分類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本人に広く知られ、江戸時代から盛んに栽培されてきた古典園芸植物「福寿草」は、その起源についてはよく分かっていなかった。染色体の面からは、「福寿草」は2倍体、3倍体、4倍体を含み、これまで考えられてきたような単一の種(フクジュソウ:4倍体)を品種改良したものだけではなく、他の2倍体種(キタミフクジュソウ、ミチノクフクジュソウ、シコクフクジュソウ)との交雑を経て品種改良されたものを含むと考えられた。学術面だけではなく、一般社会にも興味を持たれる結果が得られたものと思われる。
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