ハダカムギの品質評価項目の一つである硝子率の実態を播種時期、気象条件ならびに、子実の着生位置ごとに詳細に検討した。硝子率は、晩期播種において適期播種および早期播種よりも有意に低くなった。また、出穂期以降の気象条件を説明変数として重回帰分析を行った結果、偏回帰係数は登熟期間および積算降水量においてそれぞれ5%および1%水準で有意であった.すなわち、登熟期間が短いほど、また、登熟期間の降水量が多いほど硝子率を低くすることが推察された。子実着生位置ごとの硝子率は,播種時期において変異に差が認められ,早播区>標播区>晩播区の順となるとともに、中央からやや下に位置する子実において高い傾向にあった。
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