国内の温暖地域で発見した両性自家結実性マタタビ属自生種とキウイフルーツ品種との交雑後代の形質を調査した。両性自家結実系統を花粉親とした場合、後代において花粉稔性は認められなかったが、すべて形態的両性花を着生することが明らかとなった。キウイフルーツ品種に比べ、自生種は耐乾性および耐暑性に優れ、キウイフルーツとの交雑後代においてもこれらの形質を発現するものが認められた。また、自生種へのA.chinensisおよびA.deliciosa種のキウイフルーツ品種の接木において高い活着率が得られ、正常な初期生育が認められ、台木としての利用が可能であることが示唆された。
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