• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

宿主植物のアクチン骨格形成の阻害によるキサントモナス属細菌の感染機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K07676
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 植物保護科学
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

秋本 千春  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (50414876)

研究分担者 吉川 学  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (80391564)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードイネ白葉枯病 / アブラナ科植物黒腐病 / タイプⅢエフェクター / アクチン骨格
研究成果の概要

イネ白葉枯病の原因細菌であるイネ白葉枯病菌はタイプⅢ分泌装置を通して宿主であるイネの細胞内部にXopRというたんぱく質を注入することで、イネの基礎免疫を抑制し、感染に成功する。本課題では、XopRがどのようにイネの基礎免疫を抑制しているかを明らかにした。XopRが標的とする宿主の遺伝子を欠損した植物を作成し、XopRを注入したときと同じ反応をすることを確かめた。また、その際宿主植物のアクチン骨格の正常な形成及び気孔の正常な開閉が阻害されていた。以上から、XopRによる宿主植物の気孔を介した基礎免疫の阻害が初めて明らかとなった。宿主の標的遺伝子の阻害の抑制が、イネ白葉枯病の予防に有効である。

自由記述の分野

植物病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

XopRのようなタイプⅢエフェクターが宿主の植物内でどのように働いているかが明らかになることで、イネ白葉枯病という温暖化の進展によって発生地の拡大が続いている細菌性の病害に対して有効な薬剤を迅速に開発するために必要な標的遺伝子の特定(社会的意義)につながり、また植物の新しい免疫機構が明らかになる(学術的意義)ことで、植物側の免疫を向上させ多くの病害を防除する新規手法の開発(社会的意義)につながる。

URL: 

公開日: 2021-02-19   更新日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi