研究課題
基盤研究(C)
DPFノックアウト(KO)イネを用いて、塩化銅、UV、いもち病菌感染によるストレス応答的なDP生合成について、それぞれDPFに依存することを明らかにした。つぎに、DPFがイネ本来のいもち病抵抗性に関与していることを明らかにした。さらに、DPFの下流のDPがいもち病抵抗性に関与しているのかどうかを明らかにするために、4種のDP生合成初期遺伝子のKOイネを作出した
農芸化学
これまでDPFがDP生合成のキーとなる転写因子であることは明らかになっていたが、生物的役割についての知見はなかった。本研究によりDPFはイネ本来のいもち病抵抗性に関与していることが明快に示された。また、本研究で得られた各種DP生合成変異体は、将来、イネの各DP(モミラクトン、ファイトカサン、オリザレキシン)の生物学的役割の違いを評価するうえで極めて有用なツールとなる。