前林分がコナラ高齢天然生林だった残伐地における省力的な天然更新作業として、以下の方法が提案される。主伐でクリ、ミズキ、エドヒガン等を母樹として50~80本/ha残す。ナラ枯れや種間競合による稚樹の淘汰を考慮し、コナラ母樹を西向き斜面の上部など生態的適地に限る。主伐2年後、筋残し刈りにより2m幅の残し筋と刈り払い筋を交互に配置する。筋残し刈りを林齢6年まで毎年実施し、目的樹種によっては坪刈りも併用する。林齢3~6年の秋に,刈り払い筋から繁茂したつる類を切る。林齢5、6年時に林冠表面に到達したヌルデを除伐する。クサギとタラノキは林冠表面に達した相対的に太い個体のみ除伐する。
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