ローズマリーの水(Aq)とエタノール抽出液(Et)のダクチロギルス(DM)に対する予防、防除効果を検証した。AqおよびEtは、in vitroにおいて添加量に依存してDMを死滅した。DMに感染したコイの飼育水にAq、Etを添加すると、ともに鰓の虫体数が減少した。Aq添加飼料により虫体数が減少した。一方、ローズマリーの安全性を検証したところ肝臓と腎臓で病理組織学的変化が認められたが、重度な障害ではなかった。Et添加飼料による感染予防効果は認められなかったが、コントロールよりも虫体数は少なかった。以上より、完全に駆虫することは難しいが、虫体数の減少による症状の緩和や二次感染の予防が期待できる。
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