本研究は小胞体ストレス応答分子であるXBP1が転写調節する骨格筋分化促進に関与する分子を同定すると共に、骨格筋分化におけるXBP1の役割を明らかにすることを目的とした。XBP1ノックダウン筋芽細胞株では、分化誘導刺激後にオートファージおよびアポトーシス細胞死が亢進していることが明らかとなった。さらにXBP1s はCDK5 (Cyclin-dependent kinase 5)を直接転写調節して筋分化に関与していることを見出した。以上より、IRE1-XBP1シグナルが、分化直後の細胞生存や分化進行において重要な役割を担うことが明らかとなった。
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