黒毛和種の脂肪交雑QTLであるMarbling-2のQ型とnon-Q型個体から肥育期間中に採取した最長筋組織における遺伝子発現をRNA-Seqにより分析した。Qとnon-Q型間、脂肪交雑が異なるnon-Q型個体間で発現量が異なる遺伝子を探索し、脂肪交雑関連遺伝子の同定を試みた。しかし、枝肉重量との関連はみられたが、脂肪交雑との関連はみられなかった。さらに、最長筋で発現している遺伝子のうち、ビタミンA(VA)取り込みに機能するSTRA6について解析し、アミノ酸置換SNPが脂肪交雑と関連することが示された。この多型はVA輸送孔近傍に位置し、VA輸送に影響することで脂肪交雑に関連すると考えられた。
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