真社会性ハナバチが行う燃料調節について、以下のことを明らかにした。1)ミツバチの花粉採餌蜂は、巣を離れる際に燃料としての花蜜を巣仲間から受け取る際に、低濃度の花蜜の受け取りを拒否することで、高濃度の花蜜を燃料として利用している。 2)ミツバチでは、採餌蜂へ燃料を供給しているのは中間日齢の蜂である。 3)ミツバチの花粉採餌蜂が高濃度の燃料を用いるのは、花粉の採集量を増加させるためである。4)ブラジル産ハリナシバチMelipona subnitidaでも、ミツバチと同様の燃料調節が存在する。 5)樹脂を花粉かごに付けて出巣するM. subnitidaの働き蜂は、コロニー防衛を担当する個体である。
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