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2021 年度 研究成果報告書

昆虫細胞によるバキュロウイルス非依存型高効率タンパク質発現系の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08162
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 昆虫科学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

永峰 俊弘  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (90237553)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワードバキュロウイルス
研究成果の概要

本研究は、ウイルスによる宿主細胞のシャットオフ機構を利用して、昆虫細胞によるバキュロウイルス非依存型高効率タンパク質発現系を構築することを目的として開始された。発現系の構築には至らなかったが、シャットオフ機構に関連していると考えられるliquid-liquid phase separation(LLPS)を誘導するタンパク質、IE1の感染ステージに伴った構造変化を見出し、IE1がLLPS形成の重要なコンフォメーションスイッチであることを明らかにした。

自由記述の分野

昆虫ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

バキュロウイルスの転写はvirogenic stroma(VS)と呼ばれるウイルスが誘導する核内構造体、すなわちLLPS内で進行する。従って、LLPS形成はウイルスによる宿主細胞のシャットオフ機構に大きく関連していると考えられるが、それだけに留まらず、LLPSは細胞の転写全体に関連している。従って、本研究によって、IE1依存的なLLPS形成機構の一端が解明されたことは、バキュロウイルスのシャットオフ機構研究が、細胞の転写機構全体を理解するための重要なモデルシステムと成り得ることを示している。

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公開日: 2023-01-30  

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