本研究は、既存の国土に関する基盤情報(植生図、地形図などのGIS情報)と現地計測の間にあった環境データの空間ギャップを、ドローンによる空撮データで補完することで、より精緻に生物の分布パターンを把握する基盤技術の研究である。特に水田環境の指標生物であカエルとバッタなどをモデル生物とし、自然環境情報の空間スケールと解像度の違いが、生物の分布パターンの予測精度に及ぼす影響を検討することを目的とした。調査では、ドローンによって連続撮影した空撮画像とSfM(Structure from Motion)技術によって里山景観の3次元計測を行った。また水田の指標生物の分布パターンとその要因の調査を実施した。
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