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2019 年度 研究成果報告書

抗アクアポリン5自己抗体に着目したシェーグレン症候群の発症機序の解明と治療法開発

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08290
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生物系薬学
研究機関東京理科大学

研究代表者

礒濱 洋一郎  東京理科大学, 薬学部薬学科, 教授 (10240920)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードシェーグレン症候群 / アクアポリン / 自己抗体 / 漢方薬
研究成果の概要

シェーグレン症候群(SjS)は外分泌機能異常の異常に伴う乾燥症状を呈する自己免疫疾患であるが,本疾患の病因は明確ではなかった.本研究では,SJS患者の血清中に,水チャネルであるアクアポリン5(AQP5)に対するIgGすなわち自己抗体が高頻度で存在することを見出すとともに,本自己抗体が細胞膜上のAQP5を細胞内へ取り込み,さらに分解を誘発することを明らかにした.一方,分泌促進に伴う滋潤効果をもつことの知られる漢方薬である清肺湯には,このSJS自己抗体の影響を緩和する作用があることを見出した.本研究の知見は, SJSの病態形成機序の一助となるとともに,新たな治療法の確立に貢献することが期待できる.

自由記述の分野

生物型薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

シェーグレン症候群は,自己免疫疾患ではあるが,その特徴的な病態をしめす原因となる自己抗体は不明であり,治療法についても乾燥症状に対して人工涙液や人工唾液などの対症療法に限られている.研究で,患者血清中に抗アクアポリン5自己抗体が存在することや,本抗体の機能が明らかになったことで,本疾患の病因解明の一助となる.また,漢方薬にこの自己抗体の作用を抑制する効果があることが見出されたことも,治療に新たな選択肢を与える情報として貴重である.

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公開日: 2021-02-19  

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