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2019 年度 研究成果報告書

高齢がん患者に対する分子標的抗がん剤の投与設計法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08408
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 医療系薬学
研究機関秋田大学

研究代表者

三浦 昌朋  秋田大学, 医学部附属病院, 教授 (30265194)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード分子標的抗がん剤 / 血中濃度 / 遺伝子多型 / 高齢者
研究成果の概要

高齢者は若年者と比較して、同じ投与量で高い血中濃度を示した。高齢者への分子標的抗がん剤を用いた治療方法は、標準的投与量で開始するよりも、低用量から開始し、血中濃度を指標に段階的に投与量を増やしていくdose-escalation法が有用である。これによって治療中断を回避し継続的な治療を実施することができる。投与前に遺伝子多型を解析するよりも、治療開始後に血中濃度を指標に治療を行った方が有用であることが示された。

自由記述の分野

医療薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢患者への薬の投与は、成人という大きな括りの中で、添付文書記載の標準投与量で治療が行われている。しかし高齢患者において標準投与量は高用量になることが多く、特に分子標的抗がん剤の場合、投与開始2週間以内に重篤な副作用が出現し、治療中断に至るケースが散見される。今後、日本人の3人に1人が65歳以上になる高齢化社会を迎えるに当たって、高齢がん患者に適した治療法を再考する必要がある。本研究成果は、高齢者には低用量から投与を開始し、各分子標的抗がん剤の固有のターゲット血中濃度を指標に、投与量を段階的に増量することが必要であることを示している。

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公開日: 2021-02-19  

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