膵癌症例においてBRCAを含む相同修復組み換え遺伝子(以後HRR関連遺伝子)変異がオキサリプラチンレジメンの治療効果と相関するかを検討すべく、多施設共同前向き観察研究を計画・実施した。8つのHRR関連遺伝子を網羅したがん遺伝子パネルを新たに設計、このパネル用いて膵癌組織のゲノム解析をCLIA認証を受けた検査室で行い、このゲノム情報とオキサリレジメンに対する治療効果について調査する前向きコホート観察研究を計画・実施、目標の40症例の登録を完了した。シークエンス結果が得られた39例中、HRR関連遺伝子に機能低下を伴う変異を9症例(23%)に認めた。1年間の観察期間を経て最終解析を行う予定である
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