JRABのLIMドメインは、2つのzinc fingerドメイン(ZF)から構成されるが、本研究では、1つ目のZF(ZF1)が、JRABのC末端との結合に関与することを見出した。さらに、JRABは、ZF1とZF2の両者を介してF-actinと結合し、F-actinとの結合に関与するZF1のアミノ酸残基の一部がC末端との結合に必要なアミノ酸と共通であることを示した。また、ZF1の欠損は細胞辺縁部でのラッフル形成を抑制することが明らかになった。以上より、JRABのLIMドメインが示すアクチン細胞骨格の再編成には、ZF1ドメインとC末端との相互作用によって調節されていることが本研究で新たに示された。
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