新規ストレス応答蛋白として時計遺伝子であるChrono遺伝子を見出した。MIN6細胞やマウスの単離膵島において、小胞体ストレス刺激で、Chrono遺伝子のmRNA及びタンパク量の増加を認めた。マウスChrono遺伝子のイントロン1領域に、小胞体ストレス経路の一つであるPERK経路で誘導される遺伝子・ATF4の結合部位が存在した。Chrono遺伝子欠損マウスの耐糖能について実験を行っている。Chrono遺伝子が、ストレス下において、時計遺伝子の発現を調節することにより、細胞障害に重要な機能を有している可能性が示唆された。
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