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2020 年度 研究成果報告書

膵癌細胞におけるPD-L1発現と腫瘍幹細胞性・上皮間葉転換による悪性形質の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08706
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関名古屋市立大学 (2019-2020)
愛知医科大学 (2017-2018)

研究代表者

稲熊 真悟  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 実験病態病理学教授 (80410786)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードCD274 / 膵臓癌 / 大腸癌
研究成果の概要

膵臓癌のみならず、大腸癌細胞株におけるPD-L1高発現分画が、高い浸潤遊走能、細胞分裂能を有することを見出し、同分画において、特異的発現を示す遺伝子群を抽出した。その中で、幹細胞性、上皮間葉転換に関連すると思われる遺伝子群の発現を誘導・低減させるレンチウイルスを作成し、膵臓癌・大腸癌細胞株に感染させ、その表現型の変化をin vitroの実験系を用いて観察している。
腫瘍組織アレイを用いた発現解析を行い、PD-L1陽性大腸癌の病理学的特徴を同定するとともに、大腸癌細胞におけるCD47、PHH3、PBK発現、および大腸癌間質線維芽細胞におけるCD70発現が患者の予後を規定することを見出した。

自由記述の分野

分子病理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、様々な固形腫瘍において、PD-1/PD-L1シグナルを標的とした分子標的治療薬が用いられているものの、単剤では腫瘍の治癒には至っておらず、他の分子標的治療薬との併用療法の重要性が示唆されている。本研究において、膵臓癌、および大腸癌におけるPD-L1高発現分画が高い悪性度を有していること、また、その分画において特異的に発現する遺伝子群を同定したことで、それらの遺伝子が新規併用療法の標的となる可能性を有していると考えられた。
また、腫瘍組織アレイを用いた発現解析より同定された予後因子群に関しても、今後、それらの分子メカニズムを解析することで、新たな治療標的となりうると考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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