研究課題/領域番号 |
17K08708
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 公益財団法人佐々木研究所 |
研究代表者 |
岩屋 啓一 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (50312012)
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研究分担者 |
河手 敬彦 東京医科大学, 医学部, 助教 (30532303)
田辺 真彦 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (30572333)
河野 勤 公益財団法人佐々木研究所, 附属研究所, 研究員(移行) (80506064)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | DJ-1 / 構造解析 / オミックス / ペプチドマップ / 酸化 / ゲノム医療 / クロスコンタミネーション / ナノテクノロジー |
研究成果の概要 |
mRNA dj-1の発現亢進は、乳癌を含む癌に共通する現象であった。DJ-1蛋白質の発現様式は予後因子であり、薬剤感受性を予測する。予後を正確に予測するには、病理組織標本の質を維持する病理作業工程の厳密な管理が重要である。本研究期間は、日本におけるゲノム研究・医療の大変革期にあたり、up to dateに対応する研究・医療体制の社会的要求が生じた。DJ-1の臨床研究、そしてゲノム医療を推進するための基盤技術として、病理組織標本の質の向上を行った。そのひとつの成果としてクロスコンタミネーション防止対策を提唱した。
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自由記述の分野 |
病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
酸化ストレス応答を細胞内の高位レベルで制御するDJ-1 は、長期間の酸化ストレス応答過剰亢進状態が続くと、応答システムに破たんを来して癌やパーキンソン病の性格を獲得していく。DJ-1の精密なモニタリングを行うことにより、mRNA dj-1の過剰亢進状態を適切に評価することが実現すれば、癌や痴呆の予防や健康寿命の延長に繋がる可能性がある。そのための社会基盤のひとつとして、病理組織標本作成過程に特殊なポケットを使用することを提唱した。詳細なプロトコールの公表が、DJ-1を含む臨床研究成果の再現性の向上やゲノム医療の確実な実践に繋がるヒントとなることが期待される。
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