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2019 年度 研究成果報告書

喀痰材料を用いた肺癌発見率の向上への試み

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08754
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 人体病理学
研究機関独立行政法人国立病院機構茨城東病院(臨床研究部)

研究代表者

南 優子  独立行政法人国立病院機構茨城東病院(臨床研究部), 病理診断部, 病理診断部長 (20466676)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード喀痰 / がん関連遺伝子 / 遺伝子変異 / DNA / 次世代シークエンス(NGS)
研究成果の概要

喀痰に含まれる核酸を用いた新しい診断法の開発を目的とした。収集した喀痰検体611例よりDNAを抽出し、濃度100ng/ul以上かつClassIV,Vの腺癌5例、扁平上皮癌5例、Class I,II5例を用い48癌遺伝子パネルを用いAmplicon sequenceを行った。結果、腺癌、扁平上皮癌でALK, KDR, PTEN, KRAS, FLT3, RB1, TP53, ABL1の8遺伝子9lociで変異が見つかり、一方で年齢、遺伝子変異数は正の相関を示すことを見出した。以上より喀痰から 遺伝子解析に耐えうるDNAの抽出が可能であり、発癌を予測できる遺伝子変異を検出する可能性を見出した。

自由記述の分野

肺腫瘍病理

研究成果の学術的意義や社会的意義

抽出が難しい高粘度の基質を有する喀痰より次世代シークエンスに耐えうる品質、量のDNAを抽出し、がん関連遺伝子を検出できたことは学術的意義が高い。また、喀痰細胞診検査は通常の診療に加え、検診の場でも用いる手技であり、形態診断として診療、検診で用いた後は残余検体が出る。通常は廃棄されるものであるがこの残余検体から発がんに関わるがん関連遺伝子を追加情報として得られ、肺がんの早期発見ないしは高リスク患者を検出できる可能性がある。検診の場で用いれば、被験者に侵襲がなく、簡便に行える検査で、肺がん高リスク患者を抽出、追跡し肺がんを早期発見できれば、医療経済に貢献できる点、本研究は社会的意義も大きい。

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公開日: 2021-02-19  

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