ガラクトサミン障害肝由来Thy1陽性細胞をレトロルシン/部分肝切除(Ret/PH)モデルラットに移植すると、ドナー細胞は細胞外小胞 (EVs)を分泌し、レシピエント肝臓の内在性肝前駆細胞(SHPCs)の増殖を促進する。骨髄間葉系細胞(BM-MCs)はThy1を発現することから、同様にSHPCs増殖促進作用があるか検討した。 ラットBM-MCsの培養上清からEVsを抽出し、Ret/PHモデルラット肝臓に投与するとSHPCsが増大した。EVsに含まれる増殖促進因子としてmiRNA146aを同定した。BM-MCsはEVsを介してmiR146aを作用させ、前駆細胞の増殖を直接促進することがわかった。
|