ヨーロッパ腐蛆病はミツバチの法定伝染病に指定される感染症であるが、その感染機構の詳細は明らかになっていない。申請者はコラーゲン結合蛋白質をコードする遺伝子に着目し、当該遺伝子の機能解析、特に本菌の病原性発揮への関与を明らかにすることを目的として本研究課題を進めた。 研究対象とした蛋白質がコラーゲン結合能を有するか確認するため、精製後得られたリコンビナント蛋白質を用いて当該蛋白質のコラーゲン結合能をELISA法にて解析した。その結果、1)当該蛋白質はコラーゲン結合能を有すること、2)それらの結合の度合いはコラーゲンの種類によって異なることを示唆するデータが得られた。
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