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2019 年度 研究成果報告書

インフルエンザウイルスNPのアセチル化修飾から見たウイルス-宿主間攻防の機構解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08867
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ウイルス学
研究機関徳島文理大学

研究代表者

畠山 大  徳島文理大学, 薬学部, 准教授 (20514821)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードインフルエンザウイルス / NP / PA / アセチル化修飾 / アセチル化酵素 / PCAF / GCN5
研究成果の概要

申請者らは,ウイルス増殖過程においてNPが宿主のヒストンアセチル化酵素GCN5とPCAFにより,アセチル化されることを報告した.本研究では,アセチル化NPと相互作用するタンパク質に焦点を当ててNPアセチル化の生物学的意義の解明を目指す研究を行った.上記の相互作用因子の候補であるSMARCA2やSMARCA4といった宿主細胞側のブロモドメインタンパク質の組み換えタンパク質作成を行った.また,インフルエンザウイルスPAに対するアセチル化修飾が,PAエンドヌクレアーゼ活性を賦活化させることを発見するとともに,および,エボラウイルスNPとVP40も試験管内においてアセチル化修飾されることも報告した.

自由記述の分野

ウイルス学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々は現在、タミフルなどウイルスタンパク質を標的とする薬でインフルエンザに対抗している。しかし、ウイルスタンパク質を標的とする以上、薬剤耐性ウイルスの出現は避けられない。我々は、インフルエンザウイルスタンパク質であるNPやPAが宿主細胞の酵素でアセチル化され、機能調節を受けることを発見した。そして,これらのアセチル化を阻害する化合物は、新しい抗インフルエンザ薬として期待できることから,従来の「ウイルス側因子」ではなく「宿主側因子」へのアプローチという新しいストラテジーをもつ新規抗インフルエンザ薬の開発を目指している。本研究成果は,新型コロナウイルスに対抗する薬の開発にも繋がると期待している.

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公開日: 2021-02-19  

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