日本におけるうつ病の生涯有病率は約6.7%といわれ、15人に1人がうつ病を経験している計算になり、決して珍しい病気ではなく誰でも罹患する可能性がある。現存する抗うつ薬は服用のため治療しやすいが、効果が出るまで時間がかかるため医師の指示があるまで服用を続ける必要があり、患者に適切な薬に辿りつくまでに非常に時間を要するなどの問題点が多く存在する。研究代表者は、これまでの抗うつ薬とは全く異なる小胞輸送経路を標的とするアプローチからの研究により、小胞輸送経路を調節するカギとなるRabタンパク質とうつ症状を改善しうる生体内抗酸化因子グルタチオン量調節因子GTRAP3-18が相互作用することを見い出した。
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