研究課題/領域番号 |
17K08963
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学
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研究機関 | 明治薬科大学 (2020) 東京女子医科大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
酒井 良子 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (30631981)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 関節リウマチ / 分子標的薬 / 安全性 / リスク / コホート研究 |
研究成果の概要 |
ナショナルデータベースを利用して、関節リウマチ(RA)の診療実態として抗リウマチ薬の処方割合、併存症や合併症の有病率を検討し、さらにこれらの項目を年齢階層別に示した。 また、保険データベースを用いて、RAの第一選択薬であるメトトレキサート(MTX)と比較した分子標的薬(TT)の入院を要した感染症(HI)のリスクを若年者(16-64歳)、高齢者(65-74歳)、超高齢者(75歳以上)で比較した。その結果、MTXに対するTTのHIの調整済みオッズ比は高齢になるに従い低下し、MTXなどの免疫抑制剤の処方割合が低いことから年齢に応じた治療の適切な調整がなされていることが影響していることが示唆された。
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自由記述の分野 |
薬剤疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で使用したNDBは我が国の最大規模のレセプトデータであることから通常の観察研究でしばしば問題となる選択バイアスの影響が極めて少ないデータソースである。本研究結果は日本全体におけるRAの診療実態を詳細に記述した初めての成果であり、我が国のRA診療ガイドラインの改定(関節リウマチ診療ガイドライン2020 診断と治療社2021年4月26日初版第1刷発行)に有用なエビデンスの一部となった。また、大規模レセプトデータを使った研究成果は高齢RA患者に適切な薬物治療を選択する上で重要なエビデンスとなり、安全な薬物治療の提供に繋がることが期待される。
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