研究課題/領域番号 |
17K08985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高田 康徳 愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (20432792)
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研究分担者 |
川村 良一 愛媛大学, 医学系研究科, 講師 (90533092)
大沼 裕 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (00294794)
大澤 春彦 愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (90294800)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 糖尿病 / レジスチン / 一塩基多型(SNP) / 環境因子 / メチル化 / 生活習慣病 |
研究成果の概要 |
正常血糖の一般住民において生活環境によるエピジェネティクスが耐糖能に及す影響を調べるため、レジスチンプロモータのCpG SNP-420についてメチル化の評価を行った。その結果、CpG SNP-420がG/G型の場合はメチル化を受けず遺伝子転写が抑制されないため血中レジスチンはC/C型およびC/G型に比較し高値となる。また、75gOGTTで正常血糖でと診断されてもG/G型では年齢・性で調整後も既にBMIやインスリン抵抗性が悪化していた。これらの結果から、レジスチンCpG SNP-420がG/G型の場合、加齢や生活習慣とは独立した糖尿病発症リスクとして若年期からの生活介入が有用であると思われる。
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自由記述の分野 |
糖尿病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、通常の健診では血糖が正常と判定されている一般住民が将来糖尿病に進展するリスク因子を明らかにすることができた。レジスチンプロモータのCpG-SNP420がG/G型の場合、生活環境による遺伝子転写抑制がないため、加齢や生活習慣によらない耐糖能異常発症のリスクであると思われる。更に、この集団において、ニューラルネットワークから得られた予測因子を組み合わせれば、より正確に将来糖尿病を発症する者を絞り込むことができると考えられる。従って、住民全員を対象とした生活指導から、これらの対象者に集中して早期から生活介入を行えば、費用対効果にすぐれた個別化予防医療となり得ると思われる。
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