研究課題/領域番号 |
17K09095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
林 櫻松 愛知医科大学, 医学部, 教授 (50340302)
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研究分担者 |
中杤 昌弘 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 准教授 (10559983)
伊藤 秀美 愛知県がんセンター(研究所), がん情報・対策研究分野, 分野長 (90393123)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 膵がん / 糖尿病 |
研究成果の概要 |
多施設症例対照研究により、糖尿病歴のある者の膵がんリスクは約3倍に高まることが明らかになった。メンデルランダム化解析では、遺伝要因によって規定されるヘモグロビンA1c(血糖コントロール指標)と膵がんリスクの間に有意な関連が認められた。また、日本人を対象とした糖尿病全ゲノム関連解析(GWAS)と日本人を対象とした膵がんGWASとで同定された一塩基多型を比較したところ、一部がオーバーラップしていることが分かった。これらの所見により、膵がんと糖尿病の発症に共通する遺伝的要因が存在することが示唆された。
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自由記述の分野 |
がん疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では糖尿病と膵がんの関連を多角的に検討した研究が非常に少ない。本研究では、まず糖尿病歴と膵がん罹患リスクの関連を明らかにした。次に、メンデルランダム化(MR)解析を実施し、遺伝要因によって規定されているヘモグロビンA1c(血糖コントロール指標)は、膵がんリスクとの有意な関連が認められた。インスリン抵抗性や分泌不全を基盤とした2型糖尿病が日本で急増している中で、本研究成果は、糖尿病と膵がんの関連をより明確にし、膵がんの予防につながるものである。
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