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2021 年度 研究成果報告書

産後うつ病の発症と自律神経機能の関連に関する妊娠期からの前方視的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09201
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関京都大学

研究代表者

江川 美保  京都大学, 医学研究科, 助教 (50600061)

研究分担者 近藤 英治  京都大学, 医学研究科, 准教授 (10544950)
上田 敬太  京都大学, 医学研究科, 講師 (60573079)
古川 壽亮  京都大学, 医学研究科, 教授 (90275123)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード産後うつ病 / 妊娠初期 / 鉄欠乏 / 貧血のない鉄欠乏 / フェリチン
研究成果の概要

産後うつ病の予測因子や早期発見のサインを客観的に検出する方法を明らかにするために、妊娠期の自律神経機能やストレスマーカーと産後の心理的尺度との関連を検討する前方視的研究を立案したが、COVID-19感染拡大のために研究方法を大幅に変更した。鉄欠乏をフェリチン<30ng/mLと定義し、診療録データや保管残余血清を用いて妊娠初期の貧血のない鉄欠乏(NAID)の有無とエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)総得点の関連を後方視的に検討したところ、NAID群では妊娠中期から産後1ヵ月にかけてEPDS総得点が有意に増加しており、妊娠初期のNAIDが周産期のうつ症状の増悪因子となるとなる可能性が示唆された。

自由記述の分野

女性ヘルスケア

研究成果の学術的意義や社会的意義

産後の貧血が産後うつ病のリスク因子であることは既に知られているが、本研究は妊娠初期のNAIDが周産期メンタルヘルスのレジリアンスを低下させるリスク因子である可能性を国内外で初めて示したものとなる。妊婦健診でも一般的な健康診断でもヘモグロビン値で貧血の有無を判別するのみであるため通常NAIDは見過ごされているが、妊娠初期からの、ひいてはプレコンセプション・ステージからのNAIDの検出と対策が産後うつ病を予防する方策となる可能性が考えられ、さらなる研究が必要である。

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公開日: 2023-01-30  

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