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2019 年度 研究成果報告書

眼底出血があれば虐待なのか?~法医鑑定における眼所見の正しい評価法を探る~

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09261
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 法医学
研究機関久留米大学 (2019)
秋田大学 (2017-2018)

研究代表者

大島 徹  久留米大学, 医学部, 准教授 (70464427)

研究分担者 大谷 真紀  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30292379)
美作 宗太郎  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (50284998)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード法医学 / 子どもの虐待 / 揺さぶられっ子症候群 / 眼科学 / 眼底出血 / 出血性網膜ひだ / 視神経鞘出血 / 網膜前出血
研究成果の概要

研究期間に検査を施行できた症例は94例,188眼であった.出血性網膜ひだ(網膜分離),網膜前出血(内境界膜下出血),網膜出血,視神経鞘出血等の所見を認めた.網膜と硝子体の接着が強固な乳幼児において,出血性網膜ひだ(網膜分離)と視神経鞘出血は,頭部加速度損傷に特異的な眼所見と考えられた.但し,これらの所見から虐待による頭部外傷や揺さぶられっ子症候群及び転落事故による頭部打撲を鑑別できるかについては,更なる症例数の積み重ねが必要と考えられた.一口に「眼底出血」といっても,種類や成傷機転は様々で,その成因の判別については,個々の病変を総合的に考察する必要がある.

自由記述の分野

法医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の目的は法医解剖例における網膜剥離や眼底出血の発症機序を明らかにすることである.期間中,出血性網膜ひだ(網膜分離),網膜前出血(内境界膜下出血),網膜出血,視神経鞘出血等の所見を認めた.一口に「眼底出血」といっても,種類や成傷機転は様々で,それが病的なものか,頭部加速度損傷なのか,虐待を疑う症例なのかの判別については,個々の病変を総合的に考察する必要がある.近年よく用いられている「広範で多発性・多層性・多形性の網膜出血,網膜ひだ,網膜分離症」 は虐待を疑うスクリーニングとしては有用であるが,これらの所見のみをもって確定診断とするには不充分であると考えられた.

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公開日: 2021-02-19  

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