研究課題/領域番号 |
17K09308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中川 幹子 大分大学, 医学部, 教授 (50244182)
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研究分担者 |
安部 一太郎 大分大学, 医学部, 病院特任助教 (00747595)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 六君子湯 / グレリン / 心房細動 / 心房筋線維化 / 漢方薬 |
研究成果の概要 |
心房細動は発生頻度の高い不整脈であり、その予防法の開発は重要な課題である。消化管に働くペプチドホルモンのグレリンが、心臓においては心房の炎症や線維化を抑制し、心房細動の発症を抑制する可能性が示唆されている。 本研究では、グレリン分泌薬であり一般には胃薬として使用される漢方薬の六君子湯が、昇圧物質のアンギオテンシンⅡにより増強される心房筋の線維化や心房細動の発症を抑制するかどうかをマウスを使って検討した。 六君子湯はGHSR-Sirt1 pathwayを介して、アンギオテンシンⅡにより誘発される心房筋の線維化を抑制することにより、心房細動の発症を抑制した。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心房細動は発生頻度の高い不整脈であり心原性脳梗塞の原因となるため、その予防法の開発は重要な課題である。消化管に働くペプチドホルモンのグレリンが、心臓においては心房の炎症や線維化を抑制し、心房細動の発症を抑制する可能性が示唆されている。漢方薬の六君子湯はグレリン分泌薬であり、胃薬として広く使用されている。本研究では、六君子湯に心房筋の線維化を抑制し、心房細動の発症を抑制する効果があることを世界で初めて立証した。六君子湯は心房細動の予防薬として、健康長寿を実現する手段の一つとなり得る可能性が示唆される。
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