消化器がんに発現しているグレリン受容体(GHS-R1a)の意義を明らかにするため、GHS-R1aと相互作用する細胞内分子をyeast two-hybrid法にて探索した。その結果、Rasの機能を負に制御する分子として報告されている PLA2G16(HRASLS3 / HRSL3 / HREV107 H-Rev107 / AdPLA)がGHS-R1aのC末端部分と結合することを見出した。さらに、GHS-R1aがPLA2G16のホスホリパーゼA2活性を抑制することを明らかにした。GHS-R1aは、PLA2G16の制御を介して消化器がん細胞の機能に影響を与える可能性が示唆される。
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