• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

迷走神経に着目したNASH病態の解明と治療応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 17K09442
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関愛知医科大学

研究代表者

中出 幸臣  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (70431400)

研究分担者 角田 圭雄  愛知医科大学, 医学部, 准教授 (10636971)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードNASH / 迷走神経 / 高脂肪食 / 肝脂質代謝 / 求心性線維
研究成果の概要

迷走神経肝臓枝切断術(HV)が非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に及ぼす影響を検討するため、6週齢雄性BALB/CマウスにHVおよびsham手術を行い、高脂肪食(HFD)を開始後18週目まで継続した。HV群においてHFDによる肝脂肪はsham群に比べ減少した。迷走神経求心性線維の除神経を行った群ではHFDによる肝脂肪は軽減し、さらに迷走神経背側核に存在するN-methyl-D-aspartate (NMDA)受容体に対する拮抗剤を用いると肝脂肪は軽減した。以上のことからNASHによる肝脂肪化は迷走神経求心性線維および迷走神経背側核を介する経路が関与する可能性が示唆された。

自由記述の分野

非アルコール性脂肪性肝炎

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでに迷走神経を介して特殊飼料や特定の遺伝子KOマウスを用いたNASHモデルにおいて脂肪性肝炎を促進するといった報告があった。一方で迷走神経刺激はnicotinic α7受容体を介して抗炎症作用を有するという報告があり、NASHにおける役割についてはっきりしなかった。本研究でマウスにおいて高脂肪食によるNASHの肝脂肪化に迷走神経求心性線維および延髄迷走神経背側核を介していることが明らかになった。一方でNASHにおける肝炎症および肝線維化に迷走神経は保護的に作用する可能性があることも明らかとなり、NASHの病態に迷走神経が関与している可能性がある意義深い研究と考えられた。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi